津久江神社（つくえじんじゃ） - 大分県の神社まとめ

津久江神社の歴史
津久江神社（つくえじんじゃ）は、大分県大分市津守にある神社です。その歴史は古く、社伝によると、景行天皇の御代に創建されたと伝えられています。

創建と神武天皇東征伝説
津久江神社の創建は、神武天皇が東征の際に、この地に立ち寄り、地元の豪族である津江権現（つくえごんげん）の協力を得て、戦勝を祈願したことに始まると伝えられています。この時、神武天皇は、天照大御神（あまてらすおおみかみ）を祀る祠を建てたとされ、これが津久江神社の起源となったとされています。

地域の氏神としての役割と変遷
津久江神社は、古くからこの地域の氏神として、人々の生活を見守り続けてきました。五穀豊穣や家内安全、無病息災などを祈願する人々が、日々参拝に訪れています。特に、農業関係者からの信仰が篤く、豊作を祈願する人々が多く訪れます。

江戸時代には、府内藩主松平家の祈願所となり、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、津久江神社は、仏教色の強い神宮寺と分離されました。その後も、地域の人々の信仰を集め続け、現在に至ります。

津久江神社のご祭神とご利益
津久江神社の主祭神は、天照大御神（あまてらすおおみかみ）です。天照大御神は、太陽を神格化した神様であり、日本の最高神とされています。津久江神社では、国家安泰、五穀豊穣、家内安全、無病息災、商売繁盛など、様々なご利益があるとされています。

天照大御神の御神徳
天照大御神は、太陽の光のように、明るく温かい神様として信仰されています。人々に恵みを与え、幸福をもたらす神として、広く崇敬されています。特に、五穀豊穣や家内安全、無病息災のご利益があるとされ、農家や家庭を守る神として、古くから人々の生活に深く根付いています。

その他の祭神
津久江神社には、天照大御神の他に、以下の神々も祀られています。

豊受大神（とようけのおおかみ）: 食物・穀物の神として信仰されています。
天児屋根命（あめのこやねのみこと）: 知恵の神、学問の神として信仰されています。
大山祇神（おおやまつみのかみ）: 山の神として信仰されています。
これらの神々も、それぞれに様々なご利益があるとされ、津久江神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

津久江神社の境内
津久江神社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、津久江神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代後期に再建されたもので、神明造の建築様式を伝えています。伊勢神宮の本殿と同じく、20年に一度、式年遷宮が行われます。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、津久江神社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、津久江神社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢数百年と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

津久江神社の年間行事
津久江神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭（1月1日）
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭（2月3日）
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。津久江神社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

祈年祭（2月17日）
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭（10月17日）
例祭は、津久江神社の最も重要な祭りであり、盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭（11月23日）
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭（12月31日）
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

津久江神社の祭典と催し
津久江神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き（1月15日）
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

夏越の大祓（6月30日）
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われます。

七五三詣（11月15日）
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
津久江神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

津久江神社のご参拝・ご祈祷
津久江神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

津久江神社の参拝時間
津久江神社の参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、祭典や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

津久江神社の参拝方法
津久江神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐり、一礼する: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。
二礼二拍手一礼する: 深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。

津久江神社のご祈祷
津久江神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

津久江神社のお守り・お札
津久江神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、五穀豊穣や家内安全のお守りは、多くの人々に人気があります。

津久江神社の神前挙式
津久江神社では、神前挙式は行われていません。

津久江神社へのアクセス
津久江神社へのアクセスは、バスまたは車でのアクセスが便利です。

公共交通機関でのアクセス
バス: JR日豊本線「大分駅」から大分バス「津守」行きに乗車し、「津久江」バス停で下車、徒歩約5分です。
車でのアクセス
大分自動車道: 大分自動車道「大分IC」から約15分です。
駐車場: 津久江神社には、無料駐車場が完備されています。
津久江神社周辺の観光スポット
津久江神社周辺には、大分市歴史資料館や大分県立美術館、大分城址公園など、様々な観光スポットがあります。

大分市歴史資料館
大分市歴史資料館は、大分市の歴史や文化を紹介する資料館です。大分城や府内城に関する展示をはじめ、様々な資料が展示されています。歴史ファンには特におすすめのスポットです。

大分県立美術館
大分県立美術館は、大分県出身の画家、高山辰雄の作品を中心に展示している美術館です。他にも、国内外の様々な作品を展示しており、アートに触れることができます。

大分城址公園
大分城址公園は、かつて大分城があった場所に整備された公園です。広大な敷地内には、桜や梅、紅葉など、四季折々の花木が植えられており、一年を通して楽しむことができます。また、公園内には、大分城の石垣や堀が残っており、歴史を感じることができます。

その他の観光スポット
津久江神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

大分マリーンパレス水族館「うみたまご」: 大分県内で最大の水族館です。様々な海の生き物を見ることができ、イルカやアシカのショーも人気です。子供から大人まで楽しめる施設です。
高崎山自然動物園: 野生のニホンザルを間近で見ることができる動物園です。
うみたま体験パーク「つくみイルカ島」: イルカと触れ合える体験型施設です。
津久江神社周辺のグルメ
津久江神社周辺には、大分名物のとり天や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

とり天
とり天は、大分県を代表する郷土料理です。鶏肉に下味をつけ、衣をつけて揚げたもので、外はカリッと、中はジューシーな食感が特徴です。大分市内には、美味しいとり天が食べられるお店がたくさんあります。老舗の専門店から、カジュアルな居酒屋まで、様々なお店で味わうことができます。定食や丼ぶりなど、様々なスタイルで提供されています。

関あじ・関さば
関あじ・関さばは、大分県佐伯市蒲江町で獲れる高級魚です。身が引き締まっており、脂がのっていて、非常に美味しいです。関あじは夏が旬、関さばは冬が旬とされています。大分市内でも、関あじ・関さばを提供するお店がありますので、ぜひ味わってみてください。新鮮な刺身や、炙り、寿司など、様々な料理で楽しめます。

だんご汁
だんご汁は、大分県の郷土料理です。小麦粉で作った平たい団子と、野菜を味噌仕立ての汁で煮込んだ料理です。素朴な味わいで、体が温まります。大分市内でも、だんご汁を提供するお店があります。家庭的な雰囲気のお店から、おしゃれなカフェまで、様々な場所で味わうことができます。具材や味付けは、お店によって異なりますので、食べ比べもおすすめです。

その他のグルメ
津久江神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉、しゃぶしゃぶなどで楽しめます。大分市内には、豊後牛を提供する高級レストランから、リーズナブルな焼肉店まで、様々なお店があります。
りゅうきゅう: 大分県の郷土料理で、新鮮な魚を醤油やみりんなどで漬け込んだものです。ご飯のお供にぴったりです。居酒屋や定食屋さんなどで食べることができます。
やせうま: 大分県の郷土料理で、平たい麺をゆでて、きな粉や砂糖をかけて食べるものです。素朴な味わいで、子供から大人まで人気があります。
大分市内には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

津久江神社周辺の宿泊施設
津久江神社周辺には、大分市内のホテルや旅館、別府温泉の温泉旅館など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

ビジネスホテル
大分市内には、リーズナブルな価格で宿泊できるビジネスホテルが多数あります。出張や観光など、様々なシーンで利用できます。大分駅周辺や、中心部には、多くのビジネスホテルがあります。設備やサービスは、シンプルなものが多く、ビジネスマンや観光客に人気です。

シティホテル
シティホテルは、ビジネスホテルよりもワンランク上の設備やサービスを提供しています。快適な滞在を求める方におすすめです。大分駅周辺や、別府温泉街など、主要な観光地には、多くのシティホテルがあります。レストランやバー、プールなどの施設が充実しているホテルもあります。

高級旅館
別府温泉には、歴史ある老舗旅館や、モダンなデザインの旅館など、様々な高級旅館があります。温泉や料理など、贅沢な時間を過ごしたい方におすすめです。露天風呂付き客室や、懐石料理が楽しめる旅館など、様々なタイプの旅館があります。

その他の宿泊施設
津久江神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

ゲストハウス: バックパッカーや一人旅の方におすすめです。大分駅周辺や別府温泉街などにあります。ドミトリータイプの部屋や、個室など、様々なタイプの部屋があります。
ペンション: アットホームな雰囲気で、家族連れやグループ旅行におすすめです。別府温泉や湯布院温泉など、温泉地を中心に点在しています。オーナーとの交流を楽しめるペンションもあります。
コンドミニアム: 自炊ができるので、長期滞在におすすめです。大分市内や別府温泉街などにあります。キッチンや洗濯機などが完備されているので、快適に過ごすことができます。
大分市内の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

津久江神社を訪れる際の注意点
津久江神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
津久江神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
津久江神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
津久江神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。特に、ご祈祷中や、神事の最中の撮影は控えましょう。

その他
津久江神社は、自然豊かな場所にありますが、夏は蚊が多いので、虫除けスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。また、冬は、路面が凍結することがありますので、注意してください。

津久江神社に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか？
A. 毎年10月17日に行われます。

Q. ご祈祷は予約が必要ですか？
A. はい、事前にご予約ください。

Q. 駐車場はありますか？
A. はい、無料駐車場がございます。

Q. 津久江神社周辺でおすすめの観光スポットはありますか？
A. 大分市歴史資料館、大分県立美術館、大分城址公園などがおすすめです。

Q. 津久江神社周辺でおすすめのグルメはありますか？
A. とり天、関あじ、関さば、だんご汁などがおすすめです。

津久江神社まとめ
津久江神社は、長い歴史を持つ由緒ある神社であり、大分市を代表する観光スポットの一つです。美しい境内や、様々な祭典、美味しいグルメなど、魅力がたくさんあります。大分市を訪れる際は、ぜひ津久江神社にお立ち寄りください。

津久江神社は、以下のような方におすすめです。