大野老松天満宮神社（おおのろうしょうてんまんぐうじんじゃ）

大野老松天満宮神社の歴史
大野老松天満宮神社（おおのろうしょうてんまんぐうじんじゃ）は、大分県佐伯市宇目大字小野市にある神社です。その歴史は古く、社伝によれば、平安時代初期の延暦18年（799年）に、菅原道真公（すがわらのみちざねこう）によって創建されたと伝えられています。

菅原道真公と創建の伝説
大野老松天満宮神社の創建には、菅原道真公にまつわる伝説が残されています。道真公が太宰府に左遷される途中、この地に立ち寄り、地元の人々に学問を教えたとされています。その後、道真公を祀る祠が建てられ、それが大野老松天満宮神社の起源となりました。

地域の氏神としての役割
大野老松天満宮神社は、古くからこの地域の氏神として、人々の生活を見守り続けてきました。学問の神様として、また、地域の守り神として、多くの人々に崇敬されています。特に、受験シーズンには、多くの受験生が合格祈願に訪れます。

江戸時代から現代への変遷
江戸時代には、佐伯藩主毛利家の祈願所となり、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、大野老松天満宮神社は、仏教色の強い神宮寺と分離されました。その後も、地域の人々の信仰を集め続け、現在に至ります。

大野老松天満宮神社のご祭神とご利益
大野老松天満宮神社の主祭神は、菅原道真公です。道真公は、平安時代の学者、政治家であり、学問の神様として広く信仰されています。大野老松天満宮神社では、学業成就、合格祈願、就職成就、開運招福など、様々なご利益があるとされています。

菅原道真公の御神徳
菅原道真公は、幼少の頃から学問に優れ、詩歌や書道にも優れた才能を発揮しました。政治家としても活躍し、右大臣にまで昇り詰めましたが、政敵の讒言により、太宰府に左遷されてしまいます。太宰府で没した後、道真公を祀る天満宮が各地に建立され、学問の神様として信仰されるようになりました。

その他の祭神
大野老松天満宮神社には、菅原道真公の他に、以下の神々も祀られています。

天穂日命（あめのほひのみこと）: 農業の神、食物の神として信仰されています。
菅原是善（すがわらのこれよし）: 菅原道真公の父であり、学者、政治家として活躍しました。
これらの神々も、それぞれに様々なご利益があるとされ、大野老松天満宮神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

大野老松天満宮神社の境内
大野老松天満宮神社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、大野老松天満宮神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代後期に再建されたもので、三間社流造の建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、大野老松天満宮神社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、大野老松天満宮神社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢数百年と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

大野老松天満宮神社の年間行事
大野老松天満宮神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭（1月1日）
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭（2月3日）
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。大野老松天満宮神社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

祈年祭（2月17日）
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭（10月17日）
例祭は、大野老松天満宮神社の最も重要な祭りであり、盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭（11月23日）
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭（12月31日）
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

大野老松天満宮神社の祭典と催し
大野老松天満宮神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き（1月15日）
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

夏越の大祓（6月30日）
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われます。

七五三詣（11月15日）
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
大野老松天満宮神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

大野老松天満宮神社のご参拝・ご祈祷
大野老松天満宮神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

大野老松天満宮神社の参拝時間
大野老松天満宮神社の参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、祭典や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

大野老松天満宮神社の参拝方法
大野老松天満宮神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐる: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。鳥居をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。鈴を鳴らして神様をお迎えしましょう。
5. 二礼二拍手一礼する: 深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
6. お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。

大野老松天満宮神社のご祈祷
大野老松天満宮神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、学業成就、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

大野老松天満宮神社のお守り・お札
大野老松天満宮神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、学業成就や合格祈願のお守りは、受験生に人気があります。

大野老松天満宮神社の神前挙式
大野老松天満宮神社では、神前挙式は行っておりません。

大野老松天満宮神社へのアクセス
大野老松天満宮神社へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分自動車道「佐伯IC」から約40分です。
駐車場: 大野老松天満宮神社には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR日豊本線「佐伯駅」からバスで約60分、「小野市」バス停で下車、徒歩約10分です。

大野老松天満宮神社周辺の観光スポット
大野老松天満宮神社周辺には、宇目の自然や歴史に触れられる観光スポットがあります。

鷹鳥屋山
鷹鳥屋山は、標高639mの山で、山頂からは、豊後水道や祖母傾山系を一望することができます。登山道は整備されており、初心者でも比較的登りやすい山です。山頂には、展望台があり、美しい景色を楽しむことができます。

宇目緑豊の森
宇目緑豊の森は、広大な森林公園です。園内には、遊歩道やキャンプ場、バンガローなどがあり、自然を満喫することができます。また、公園内には、滝や渓流もあり、四季折々の自然を楽しむことができます。

その他の観光スポット
大野老松天満宮神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

藤河内渓谷: 美しい渓谷で、新緑や紅葉の季節には、特に美しい景色を楽しむことができます。
見立渓谷: 耶馬渓に似た景観を持つ渓谷で、「奥耶馬」とも呼ばれています。
道の駅宇目: 地元の特産品やお土産が買える道の駅です。
大野老松天満宮神社周辺のグルメ
大野老松天満宮神社周辺には、ジビエ料理や川魚料理など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

ジビエ料理
佐伯市宇目地域は、ジビエ料理が盛んな地域です。イノシシやシカなど、地元で獲れた新鮮なジビエを味わうことができます。ジビエ料理専門店や、ジビエ料理を提供する旅館などがあります。

川魚料理
宇目地域には、番匠川やその支流が流れ、鮎やヤマメなどの川魚が豊富に生息しています。これらの川魚を使った料理は、地元でしか味わえない絶品です。

その他のグルメ
大野老松天満宮神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。
しいたけ: 大分県は、全国有数のしいたけの産地です。肉厚で風味豊かなしいたけは、様々な料理で楽しめます。
郷土料理: だんご汁や鶏めしなど、大分県の郷土料理もおすすめです。
宇目地域には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

大野老松天満宮神社周辺の宿泊施設
大野老松天満宮神社周辺には、旅館やホテル、民宿など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
宇目地域には、温泉旅館や民宿がいくつかあります。美しい自然の中で、温泉と美味しい料理を堪能することができます。

ホテル
佐伯市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。宇目地域からは少し離れますが、アクセスも良く、便利です。

その他の宿泊施設
大野老松天満宮神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
コテージ: 家族やグループで、プライベートな空間で過ごしたい方におすすめです。
大野老松天満宮神社周辺の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

大野老松天満宮神社を訪れる際の注意点
大野老松天満宮神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
大野老松天満宮神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
大野老松天満宮神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
大野老松天満宮神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
大野老松天満宮神社は、山間部に位置するため、夏は涼しく、冬は寒さが厳しいです。服装には注意し、防寒対策をしっかりとしておきましょう。また、神社周辺には、お店が少ないため、飲み物や軽食などは、事前に用意しておくことをおすすめします。

大野老松天満宮神社に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか？
A. 毎年10月17日に行われます。

Q. ご祈祷は予約が必要ですか？
A. はい、事前にご予約ください。