遠見稲荷神社(とおみいなりじんじゃ)

未分類

遠見稲荷神社の歴史
遠見稲荷神社(とおみいなりじんじゃ)は、大分県日出町真那井にある神社です。その歴史は、江戸時代初期に遡ります。

日出藩と神社の創建
遠見稲荷神社は、日出藩初代藩主である木下延俊(きのしたのぶとし)が、参勤交代の際の航海の安全と藩の繁栄を祈願するために、日出城内にあった青柳稲荷を遷座したのが始まりとされています。

別府湾を見渡す「遠見番所」としての役割
神社が鎮座する遠見山は、標高115メートルであり、別府湾から周防灘まで見渡せることから、藩の見張り所「遠見番所」としても利用されていました。このことから、「遠見稲荷神社」と呼ばれるようになったと伝えられています。

明治時代以降の変遷
明治10年(1877年)には、京都伏見稲荷大社の分霊を祀る拝殿が建立されました。これにより、遠見稲荷神社は、稲荷信仰の神社としても信仰を集めるようになりました。

遠見稲荷神社のご祭神とご利益
遠見稲荷神社の主祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。宇迦之御魂神は、稲荷神として広く信仰されており、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全など、様々なご利益があるとされています。

宇迦之御魂神(稲荷神)の御神徳
宇迦之御魂神は、稲の生育を司る神様として、農家から篤い信仰を集めています。また、商売繁盛の神としても信仰されており、商売の成功や繁栄を祈願する人々から崇敬されています。さらに、家内安全の神としても、家族の健康や幸福を願う人々から信仰されています。

その他の祭神
遠見稲荷神社には、宇迦之御魂神の他に、佐田彦神(さたひこのかみ)、大宮能売神(おおみやのめのかみ)、田中大神(たなかのおおかみ)、四大神(しのおおかみ)が祀られています。これらの神々も、それぞれに様々なご利益があるとされ、遠見稲荷神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

遠見稲荷神社の境内
遠見稲荷神社の境内は、緑豊かな自然に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、稲荷社、白狐社など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と趣を感じさせます。

本殿
本殿は、遠見稲荷神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代後期に再建されたもので、神明造の建築様式を伝えています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

稲荷社
稲荷社は、宇迦之御魂神を祀る小さな社です。本殿の隣に位置し、赤い鳥居が特徴的です。

白狐社
白狐社は、白狐を祀る社です。白狐は、稲荷神の使いとされており、商売繁盛や開運招福のご利益があるとされています。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢数百年と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。

遠見稲荷神社の年間行事
遠見稲荷神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭(1月1日)
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

初午大祭(3月第1日曜日)
初午大祭は、稲荷神社の祭りとして広く知られており、五穀豊穣や商売繁盛を祈願する祭りです。遠見稲荷神社では、神事のほか、餅まきや甘酒の振る舞いなどが行われます。

夏越の大祓(6月30日)
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形(ひとがた)流しが行われます。

秋季大祭(11月3日)
秋季大祭は、収穫に感謝し、五穀豊穣を祈願する祭りです。神事のほか、餅まきや神楽の奉納などが行われます。

遠見稲荷神社の祭典と催し
遠見稲荷神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き(1月15日)
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

七五三詣(11月15日)
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
遠見稲荷神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

遠見稲荷神社のご参拝・ご祈祷
遠見稲荷神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

遠見稲荷神社の参拝時間
遠見稲荷神社の参拝時間は、特に決まっていません。

遠見稲荷神社の参拝方法
遠見稲荷神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐる: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。鳥居をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。鈴を鳴らして、神様をお迎えしましょう。
二礼二拍手一礼する: 二礼二拍手一礼は、一般的な神社の参拝方法です。深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。
遠見稲荷神社のご祈祷
遠見稲荷神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

遠見稲荷神社のお守り・お札
遠見稲荷神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、商売繁盛や家内安全のお守りは、多くの人々に人気があります。

遠見稲荷神社の神前挙式
遠見稲荷神社では、神前挙式は行っておりません。

遠見稲荷神社へのアクセス
遠見稲荷神社へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分空港道路: 大分空港道路「日出IC」から約15分です。
駐車場: 遠見稲荷神社には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR日豊本線「暘谷駅」からタクシーで約10分です。

遠見稲荷神社周辺の観光スポット
遠見稲荷神社周辺には、日出城跡や城下町など、歴史的な観光スポットがあります。

日出城跡
日出城跡は、江戸時代に築かれた城跡です。現在は、石垣や堀が残っており、当時の面影を偲ぶことができます。小高い丘の上に位置し、城跡からは、別府湾や由布岳の美しい景色を眺めることができます。

城下町
日出城下町は、江戸時代の町並みを残す古い町並みです。白壁の商家や武家屋敷が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。城下町には、歴史的な建造物や、古い商店などが多く残っており、散策するだけでも楽しめます。

その他の観光スポット
遠見稲荷神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

二の丸館: 日出藩主木下家の屋敷跡に建てられた資料館です。木下家に関する資料や、日出町の歴史に関する資料が展示されています。
日出温泉: 別府八湯の一つで、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。日帰り入浴施設や、温泉旅館もあります。
姫島: 別府湾に浮かぶ島で、鬼の伝説が残る神秘的な島です。フェリーで渡ることができます。
遠見稲荷神社周辺のグルメ
遠見稲荷神社周辺には、日出町ならではの郷土料理や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

城下かれい
城下かれいは、杵築市で獲れるカレイのことで、身が厚く、脂がのっていて、非常に美味しいです。煮付けや唐揚げ、天ぷらなど、様々な料理で楽しめます。日出町内にも、城下かれいを提供するお店がいくつかあります。特に、地元の漁師が営むお店では、獲れたての新鮮な城下かれいを味わうことができます。

豊後牛
豊後牛は、大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉、しゃぶしゃぶなどで楽しめます。日出町内にも、豊後牛を提供するレストランがいくつかあります。地元産の新鮮な野菜と一緒に味わう豊後牛は、格別です。

地鶏料理
大分県は、地鶏の生産も盛んです。炭火焼きや鍋料理などで楽しめます。日出町内にも、地鶏料理専門店や、地鶏料理を提供する居酒屋などがあります。歯ごたえのある地鶏は、噛むほどに旨味が広がり、お酒との相性も抜群です。

その他のグルメ
遠見稲荷神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

関あじ・関さば: 大分県佐伯市蒲江町で獲れる高級魚です。身が引き締まっており、脂がのっていて、非常に美味しいです。日出町内でも、関あじ・関さばを提供するお店があります。新鮮な刺身や握り寿司で、その美味しさを堪能できます。
杵築どじょう: 杵築市で養殖されているドジョウのことです。臭みがなく、身がプリプリとしていて、美味しいです。柳川鍋や蒲焼きなど、様々な料理で楽しめます。日出町から少し足を伸ばせば、杵築市内で杵築どじょうを提供するお店があります。
郷土料理: だんご汁や鶏めしなど、大分県の郷土料理もおすすめです。日出町内のお店でも、これらの郷土料理を提供しているところがあります。
日出町内には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

遠見稲荷神社周辺の宿泊施設
遠見稲荷神社周辺には、日出町内の旅館やホテル、別府温泉の温泉旅館など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
日出町内には、温泉旅館がいくつかあります。別府八湯の一つである日出温泉は、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。温泉旅館では、温泉と美味しい料理を堪能することができます。歴史ある老舗旅館や、モダンなデザインの旅館など、様々なタイプの旅館があります。

ホテル
別府市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。日出町からは少し離れますが、アクセスも良く、便利です。ビジネスホテルは、リーズナブルな価格で宿泊でき、出張や観光に最適です。シティホテルは、より快適な滞在を求める方におすすめで、レストランやバー、プールなどの施設が充実しているホテルもあります。

その他の宿泊施設
遠見稲荷神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

民宿: アットホームな雰囲気で、地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。日出町内には、家庭的なおもてなしが魅力の民宿がいくつかあります。
ペンション: おしゃれで個性的な宿に泊まりたい方におすすめです。別府市や湯布院町など、周辺地域には、個性豊かなペンションが点在しています。
キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。日出町内には、海辺や山間部に、いくつかのキャンプ場があります。
日出町や別府市内の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

遠見稲荷神社を訪れる際の注意点
遠見稲荷神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
遠見稲荷神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
遠見稲荷神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。他の参拝者の迷惑にならないよう、マナーを守って参拝しましょう。

写真撮影
遠見稲荷神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。特に、神事や祭典の際は、撮影を控えるようにしましょう。

その他
遠見稲荷神社は、山の上に位置するため、夏は涼しく、冬は寒さが厳しいです。服装には注意し、防寒対策をしっかりとしておきましょう。また、神社周辺には、お店が少ないため、飲み物や軽食などは、事前に用意しておくことをおすすめします。

遠見稲荷神社に関するQ&A
Q. 初午大祭はいつ行われますか?
A. 毎年3月の第1日曜日に行われます。

Q. ご祈祷は予約が必要ですか?
A. はい、事前にご予約ください。

Q. 駐車場はありますか?
A. はい、無料駐車場がございます。

Q. 遠見稲荷神社周辺でおすすめの観光スポットはありますか?
A. 日出城跡、城下町、二の丸館などがおすすめです。

Q. 遠見稲荷神社周辺でおすすめのグルメはありますか?
A. 城下かれい、豊後牛、地鶏料理などがおすすめです。

遠見稲荷神社まとめ
遠見稲荷神社は、長い歴史を持つ由緒ある神社であり、日出町を代表する観光スポットの一つです。美しい境内や、様々な祭典、美味しいグルメなど、魅力がたくさんあります。日出町を訪れる際は、ぜひ遠見稲荷神社にお立ち寄りください。

遠見稲荷神社は、以下のような方におすすめです。

歴史や文化に興味がある方
日本の伝統的な神社仏閣を訪れたい方
商売繁盛や家内安全を祈願したい方
美しい景色を眺めながら、心を癒やしたい方
美味しいグルメを楽しみたい方
日出町を満喫したい方
遠見稲荷神社は、きっとあなたにとって、忘れられない思い出となる場所となるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました