八津島神社(やつしまじんじゃ)

未分類

八津島神社の歴史
八津島神社(やつしまじんじゃ)は、大分県日出町豊岡にある神社です。その歴史は古く、社伝によれば、天平6年(734年)に創建されたと伝えられています。

創建と湍津姫命の伝説
八津島神社の創建は、湍津姫命(たぎつひめのみこと)がこの地に降臨したことに始まるとされています。湍津姫命は、宗像三女神の一柱であり、水の神、航海安全の神として信仰されています。神社の名前の由来は、湍津姫命が降臨した際に、8つの石が天から降ってきたという伝説にちなんでいます。

宇佐八幡宮との関わりと大友氏の崇敬
その後、平安時代には、宇佐八幡宮の別宮として社殿が建立されました。宇佐八幡宮は、全国に4万社以上ある八幡宮の総本社であり、古くから朝廷や武家から篤い崇敬を受けてきました。八津島神社は、宇佐八幡宮の分霊を祀る神社として、地域の人々の信仰を集めてきました。

戦国時代には、大友氏の崇敬を受け、社殿の造営や神領の寄進など、様々な支援を受けました。大友氏は、鎌倉時代から戦国時代にかけて豊後国を支配した有力な武家であり、八津島神社を篤く信仰しました。

江戸時代から現代への変遷
江戸時代に入ると、八津島神社は、日出藩主木下家の祈願所となり、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、八津島神社は、仏教色の強い神宮寺と分離されました。その後も、地域の人々の信仰を集め続け、現在に至ります。

八津島神社のご祭神とご利益
八津島神社の祭神は、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の宗像三女神をはじめとする8柱の神々です。これらの神々は、それぞれに様々なご利益があるとされ、八津島神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

宗像三女神の御神徳
宗像三女神は、海上安全、交通安全、安産、子育て、縁結びなど、様々なご利益があると信仰されています。特に、女性の守り神として、安産祈願や縁結びを願う女性が多く参拝に訪れます。

その他の祭神
八津島神社には、宗像三女神の他に、以下の神々も祀られています。

天津日命(あまつひつぎのみこと): 天孫降臨の際に、邇邇芸命(ににぎのみこと)を導いたとされる神様です。
天津彦根命(あまつひこねのみこと): 穀物の神として信仰されています。
活津彦根命(いくつひこねのみこと): 海の神、水の神として信仰されています。
熊野久須毘命(くまのくすびのみこと): 厄除けの神、火伏せの神として信仰されています。
正哉吾勝勝速日天之忍穂耳命(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと): 天照大神の孫であり、瓊瓊杵尊の父にあたる神様です。
八津島神社の境内
八津島神社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、八津島神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代中期に再建されたもので、三間社流造の建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。拝殿の天井には、龍や鳳凰などの彫刻が施されており、見事なものです。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、八津島神社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、八津島神社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢千年以上と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

八津島神社の年間行事
八津島神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭(1月1日)
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭(2月3日)
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。八津島神社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

祈年祭(2月17日)
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭(10月第2土・日曜日)
例祭は、八津島神社の最も重要な祭りであり、2日間かけて盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭(11月23日)
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭(12月31日)
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

八津島神社の祭典と催し
八津島神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き(1月15日)
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

夏越の大祓(6月30日)
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形(ひとがた)流しが行われます。

七五三詣(11月15日)
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
八津島神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

八津島神社のご参拝・ご祈祷
八津島神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

八津島神社の参拝時間
八津島神社の参拝時間は、特に決まっていません。

八津島神社の参拝方法
八津島神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐり、一礼する: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。
二礼二拍手一礼する: 深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。
八津島神社のご祈祷
八津島神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

八津島神社のお守り・お札
八津島神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、海上安全や交通安全のお守りは、多くの人々に人気があります。

八津島神社の神前挙式
八津島神社では、神前挙式は行っておりません。

八津島神社へのアクセス
八津島神社へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分空港道路「杵築IC」から約20分です。
駐車場: 八津島神社には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR日豊本線「暘谷駅」からタクシーで約10分です。

八津島神社周辺の観光スポット
八津島神社周辺には、日出城跡や城下町など、歴史的な観光スポットがあります。

日出城跡
日出城跡は、江戸時代に築かれた城跡です。現在は、石垣や堀が残っており、当時の面影を偲ぶことができます。小高い丘の上に位置し、城跡からは、別府湾や由布岳の美しい景色を眺めることができます。

城下町
日出城下町は、江戸時代の町並みを残す古い町並みです。白壁の商家や武家屋敷が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。城下町には、歴史的な建造物や、古い商店などが多く残っており、散策するだけでも楽しめます。

その他の観光スポット
八津島神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

二の丸館: 日出藩主木下家の屋敷跡に建てられた資料館です。木下家に関する資料や、日出町の歴史に関する資料が展示されています。
日出温泉: 別府八湯の一つで、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。日帰り入浴施設や、温泉旅館もあります。
姫島: 別府湾に浮かぶ島で、鬼の伝説が残る神秘的な島です。フェリーで渡ることができます。
八津島神社周辺のグルメ
八津島神社周辺には、日出町ならではの郷土料理や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

城下かれい
城下かれいは、杵築市で獲れるカレイのことで、身が厚く、脂がのっていて、非常に美味しいです。煮付けや唐揚げ、天ぷらなど、様々な料理で楽しめます。日出町内にも、城下かれいを提供するお店がいくつかあります。特に、地元の漁師が営むお店では、獲れたての新鮮な城下かれいを味わうことができます。

豊後牛
豊後牛は、大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉、しゃぶしゃぶなどで楽しめます。日出町内にも、豊後牛を提供するレストランがいくつかあります。地元産の新鮮な野菜と一緒に味わう豊後牛は、格別です。

地鶏料理
大分県は、地鶏の生産も盛んです。炭火焼きや鍋料理などで楽しめます。日出町内にも、地鶏料理専門店や、地鶏料理を提供する居酒屋などがあります。歯ごたえのある地鶏は、噛むほどに旨味が広がり、お酒との相性も抜群です。

その他のグルメ
八津島神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

関あじ・関さば: 大分県佐伯市蒲江町で獲れる高級魚です。身が引き締まっており、脂がのっていて、非常に美味しいです。日出町内でも、関あじ・関さばを提供するお店があります。新鮮な刺身や握り寿司で、その美味しさを堪能できます。
杵築どじょう: 杵築市で養殖されているドジョウのことです。臭みがなく、身がプリプリとしていて、美味しいです。柳川鍋や蒲焼きなど、様々な料理で楽しめます。日出町から少し足を伸ばせば、杵築市内で杵築どじょうを提供するお店があります。
郷土料理: だんご汁や鶏めしなど、大分県の郷土料理もおすすめです。日出町内のお店でも、これらの郷土料理を提供しているところがあります。
日出町内には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

八津島神社周辺の宿泊施設
八津島神社周辺には、日出町内の旅館やホテル、別府温泉の温泉旅館など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
日出町内には、温泉旅館がいくつかあります。別府八湯の一つである日出温泉は、神経痛や筋肉痛、関節痛などに効能があるとされています。温泉旅館では、温泉と美味しい料理を堪能することができます。歴史ある老舗旅館や、モダンなデザインの旅館など、様々なタイプの旅館があります。

ホテル
別府市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。日出町からは少し離れますが、アクセスも良く、便利です。ビジネスホテルは、リーズナブルな価格で宿泊でき、出張や観光に最適です。シティホテルは、より快適な滞在を求める方におすすめで、レストランやバー、プールなどの施設が充実しているホテルもあります。

その他の宿泊施設
八津島神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

民宿: アットホームな雰囲気で、地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。日出町内には、家庭的なおもてなしが魅力の民宿がいくつかあります。
ペンション: おしゃれで個性的な宿に泊まりたい方におすすめです。別府市や湯布院町など、周辺地域には、個性豊かなペンションが点在しています。
キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。日出町内には、海辺や山間部に、いくつかのキャンプ場があります。
日出町や別府市内の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

八津島神社を訪れる際の注意点
八津島神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
八津島神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
八津島神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。他の参拝者の迷惑にならないよう、マナーを守って参拝しましょう。

写真撮影
八津島神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。特に、神事や祭典の際は、撮影を控えるようにしましょう。

その他
八津島神社は、自然豊かな場所にありますが、夏は蚊が多いので、虫除けスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。また、冬は、路面が凍結することがありますので、注意してください。

八津島神社に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか?
A. 毎年10月の第2土曜日、日曜日に行われます。

Q. ご祈祷は予約が必要ですか?
A. はい、事前にご予約ください。

Q. 駐車場はありますか?
A. はい、無料駐車場がございます。

Q. 八津島神社周辺でおすすめの観光スポットはありますか?
A. 日出城跡、城下町、二の丸館などがおすすめです。

Q. 八津島神社周辺でおすすめのグルメはありますか?
A. 城下かれい、豊後牛、地鶏料理などがおすすめです。

八津島神社まとめ
八津島神社は、長い歴史を持つ由緒ある神社であり、日出町を代表する観光スポットの一つです。美しい境内や、様々な祭典、美味しいグルメなど、魅力がたくさんあります。日出町を訪れる際は、ぜひ八津島神社にお立ち寄りください。

八津島神社は、以下のような方におすすめです。

歴史や文化に興味がある方
日本の伝統的な神社仏閣運長久や安産祈願をしたい方
美しい自然の中で、心を癒やしたい方
美味しいグルメを楽しみたい方
日出町を満喫したい方
八津島神社は、きっとあなたにとって、忘れられない思い出となる場所となるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました