宇奈岐日女神社 - 大分県の神社まとめ

宇奈岐日女神社の歴史
宇奈岐日女神社（うなぐひめじんじゃ）は、大分県臼杵市に鎮座する神社です。その歴史は古く、社伝によれば、神武天皇の御代に創建されたと伝えられています。当初は、「稲葉之神」と称されていましたが、平安時代中期に、現在地に移され、「宇奈岐日女神社」と改称されたとされています。

宇奈岐日女神社は、古くから臼杵の総鎮守として、また、地域の氏神として、人々の信仰を集めてきました。特に、安産祈願や縁結びの神社として、女性からの信仰が篤く、多くの人々が参拝に訪れます。また、毎年10月には、「うすき竹宵」という祭りが開催され、竹灯籠の幻想的な光が街を彩り、多くの人で賑わいます。

宇奈岐日女神社のご祭神とご利益
宇奈岐日女神社の主祭神は、宇奈岐日女命（うなぐひめのみこと）です。宇奈岐日女命は、日本神話に登場する女神で、食物の神、農業の神、養蚕の神として信仰されています。宇奈岐日女神社では、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、安産祈願、縁結びなど、様々なご利益があるとされています。

宇奈岐日女命は、豊穣をもたらす女神として、古くから人々の生活を支えてきました。また、養蚕の神としても信仰されており、絹織物産業が盛んだった臼杵では、特に篤く崇敬されてきました。

宇奈岐日女神社の境内
宇奈岐日女神社の境内は、広々としており、緑豊かな自然に囲まれています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿は、大社造の建築様式で、国の重要文化財に指定されています。鎌倉時代初期の建築様式を伝える貴重な建造物であり、その荘厳な佇まいは、訪れる人々を圧倒します。拝殿は、参拝者がお参りをする場所で、広々とした空間が広がっています。神楽殿では、例祭の際に、神楽が奉納されます。社務所では、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりしています。

境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢千年以上と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、池があり、亀がのんびりと甲羅干しをしています。

宇奈岐日女神社の年間行事
宇奈岐日女神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

1月には、新年を祝い、一年の平安を祈願する「歳旦祭」が行われます。2月には、節分祭、3月には、祈年祭、10月には、「うすき竹宵」などが行われます。

特に、「うすき竹宵」は、宇奈岐日女神社の最も重要な祭りであり、3日間かけて盛大に開催されます。約2万本の竹灯籠が街を彩り、幻想的な雰囲気に包まれます。

宇奈岐日女神社の祭典と催し
宇奈岐日女神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

例えば、節分祭では、豆まきが行われ、邪気を払い、福を招き入れます。また、夏越の大祓では、茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われ、半年間の罪穢れを祓い清めます。

さらに、宇奈岐日女神社では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

宇奈岐日女神社のご参拝・ご祈祷
宇奈岐日女神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、祭典や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

参拝方法は、一般的な神社の参拝方法と同じです。鳥居をくぐり、手水舎で手や口を清め、お賽銭を入れ、鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼します。

宇奈岐日女神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、縁結びなど、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

宇奈岐日女神社の神前挙式
宇奈岐日女神社では、厳粛な雰囲気の中で、神前挙式を挙げることができます。神前挙式は、日本の伝統的な挙式スタイルであり、神様の前で永遠の愛を誓い合う、神聖な儀式です。

宇奈岐日女神社の神前挙式は、以下の流れで行われます。

参進: 新郎新婦、両家の親族、媒酌人などが、神職の先導で、本殿へと進みます。
修祓: 神職が、新郎新婦、両家の親族、媒酌人の罪穢れを祓い清めます。
祝詞奏上: 神職が、神様への祝詞を奏上します。
三献の儀: 新郎新婦が、三三九度の杯を交わします。
誓詞奏上: 新郎新婦が、神様の前で永遠の愛を誓います。
玉串奉奠: 新郎新婦、両家の親族、媒酌人が、玉串を神前に捧げます。
指輪交換: 新郎新婦が、指輪を交換します。
親族杯の儀: 両家の親族が、杯を交わします。
退場: 新郎新婦、両家の親族、媒酌人などが、神職の先導で、本殿から退場します。
神前挙式は、厳粛な雰囲気の中で、神様の前で永遠の愛を誓い合う、神聖な儀式です。日本の伝統的な挙式スタイルであり、その歴史と格式は、多くの人々に愛されています。また、神前挙式は、両家の親族や友人など、多くの人に見守られながら行われるため、感動的な結婚式になることでしょう。

宇奈岐日女神社では、神前挙式の後、境内での写真撮影も可能です。緑豊かな境内や池は、写真撮影に最適なロケーションです。また、宇奈岐日女神社周辺には、様々な観光スポットやレストランがありますので、挙式後の時間をゆっくりと過ごすことができます。

宇奈岐日女神社へのアクセス
宇奈岐日女神社へのアクセスは、公共交通機関でも、車でも便利です。

公共交通機関でのアクセス
電車: JR日豊本線「臼杵駅」から徒歩約15分です。
バス: 臼杵市内各地から、宇奈岐日女神社行きのバスが出ています。
車でのアクセス
東九州自動車道: 東九州自動車道「臼杵IC」から約10分です。
駐車場: 宇奈岐日女神社には、無料駐車場が完備されています。
宇奈岐日女神社周辺の観光スポット
宇奈岐日女神社周辺には、臼杵城跡や二王座歴史の道など、様々な観光スポットがあります。

臼杵城跡
臼杵城跡は、戦国時代に築かれた城跡です。現在は、石垣や堀が残っており、当時の面影を偲ぶことができます。臼杵城跡は、国の史跡に指定されています。

二王座歴史の道
二王座歴史の道は、臼杵城跡と宇奈岐日女神社を結ぶ約1キロメートルの遊歩道です。石畳の道や、武家屋敷跡などがあり、歴史を感じることができます。

その他の観光スポット
宇奈岐日女神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

臼杵石仏: 平安時代後期から鎌倉時代にかけて作られた石仏群です。国の重要文化財に指定されています。
サーラ・デ・うすき: 臼杵市にある複合文化施設です。コンサートホールや美術館、図書館などがあります。
稲葉家下屋敷: 江戸時代に臼杵藩主稲葉家の下屋敷として使われていた建物です。
宇奈岐日女神社周辺のグルメ
宇奈岐日女神社周辺には、臼杵ふぐや城下かれいや、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

臼杵ふぐ
臼杵ふぐは、全国的に有名な高級魚です。身が引き締まっており、歯ごたえがあり、淡白な味わいが特徴です。ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ唐揚げなど、様々な料理で楽しめます。臼杵市内には、ふぐ料理専門店や、ふぐ料理を提供する旅館などがあります。

城下かれい
城下かれいは、臼杵市で獲れるカレイのことで、身が厚く、脂がのっていて、非常に美味しいです。煮付けや唐揚げ、天ぷらなど、様々な料理で楽しめます。臼杵市内には、城下かれいを提供するお店がたくさんあります。

その他のグルメ
宇奈岐日女神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。臼杵市内にも、豊後牛を提供するレストランがいくつかあります。
関あじ・関さば: 大分県佐伯市蒲江町で獲れる高級魚です。身が引き締まっており、脂がのっていて、非常に美味しいです。臼杵市内でも、関あじ・関さばを提供するお店があります。
うすきせんべい: 臼杵市の名物で、小麦粉、砂糖、卵などを混ぜて焼いた、薄くてパリパリとした食感のお煎餅です。
臼杵市内には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

宇奈岐日女神社周辺の宿泊施設
宇奈岐日女神社周辺には、旅館やホテル、民宿など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
臼杵市内には、温泉旅館がいくつかあります。臼杵温泉は、美肌効果があるとされるアルカリ性単純泉で、女性にも人気です。温泉旅館では、温泉と美味しい料理を堪能することができます。

ホテル
臼杵市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。出張や観光など、様々なシーンで利用できます。

民宿
臼杵市内には、アットホームな雰囲気の民宿がいくつかあります。地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。

その他の宿泊施設
宇奈岐日女神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

ゲストハウス: バックパッカーや一人旅の方におすすめです。
コテージ: 家族やグループで、プライベートな空間で過ごしたい方におすすめです。
臼杵市内の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

宇奈岐日女神社を訪れる際の注意点
宇奈岐日女神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
宇奈岐日女神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
宇奈岐日女神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
宇奈岐日女神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
宇奈岐日女神社は、自然豊かな場所にありますが、夏は蚊が多いので、虫除けスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。また、冬は、路面が凍結することがありますので、注意してください。

宇奈岐日女神社に関するQ&A
Q. うすき竹宵はいつ行われますか？
A. 毎年10月の第2金曜日から日曜日にかけて行われます。