赤八幡社（あかはちまんしゃ） - 大分県の神社まとめ

赤八幡社（あかはちまんしゃ）の歴史
赤八幡社は、大分県津久見市津久見浦にある神社です。その歴史は古く、建久元年（1190年）に創建されたと伝えられています。

建久の霊灯と神社の創建
赤八幡社の創建には、不思議な伝説が残されています。建久年間（1190年-1199年）、津久見浦の岩の上に、毎夜光る火が見えたとされています。人々はこの光を「霊灯」と呼び、神聖なものとして崇めました。この霊灯を祀るために神社が創建され、それが赤八幡社となりました。

石清水八幡宮からの分霊
赤八幡社は、京都府八幡市にある石清水八幡宮（いわしみずはちまんぐう）の分霊を勧請した神社です。石清水八幡宮は、全国に4万社以上ある八幡宮の総本社であり、古くから朝廷や武家から篤い崇敬を受けてきました。赤八幡社は、石清水八幡宮の分霊を祀る神社として、地域の人々の信仰を集めてきました。

江戸時代から現代への変遷
江戸時代には、佐伯藩主毛利家の崇敬を受け、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、赤八幡社は、仏教色の強い神宮寺と分離されました。その後も、地域の人々の信仰を集め続け、現在に至ります。

赤八幡社のご祭神とご利益
赤八幡社の主祭神は、応神天皇です。応神天皇は、第15代天皇であり、武勇に優れ、海外との交流も盛んに行ったとされています。赤八幡社では、国家安泰、武運長久、安産祈願、交通安全、商売繁盛など、様々なご利益があるとされています。

応神天皇の御神徳
応神天皇は、八幡神とも呼ばれ、全国の八幡神社で祀られています。八幡神は、武士の守護神として信仰され、源氏や平氏など、多くの武将から崇敬されました。また、応神天皇は、弓の名手としても知られており、弓道の上達を祈願する人々も多く訪れます。

その他の祭神
赤八幡社には、応神天皇の他に、神功皇后、仲哀天皇も祀られています。神功皇后は、応神天皇の母であり、自ら兵を率いて朝鮮半島に出兵し、勝利を収めたとされる伝説的な人物です。仲哀天皇は、応神天皇の父であり、第14代天皇です。

赤八幡社の境内
赤八幡社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、赤八幡社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、安政3年（1856年）に再建されたもので、三間社流造の建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、赤八幡社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、赤八幡社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢数百年と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

赤八幡社の年間行事
赤八幡社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭（1月1日）
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭（2月3日）
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。赤八幡社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

祈年祭（2月17日）
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭（7月20日）
例祭は、赤八幡社の最も重要な祭りであり、盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭（11月23日）
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭（12月31日）
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

赤八幡社の祭典と催し
赤八幡社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き（1月15日）
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

夏越の大祓（6月30日）
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われます。

七五三詣（11月15日）
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
赤八幡社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

赤八幡社のご参拝・ご祈祷
赤八幡社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

赤八幡社の参拝時間
赤八幡社の参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、祭典や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

赤八幡社の参拝方法
赤八幡社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐり、一礼する: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。
二礼二拍手一礼する: 深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。
赤八幡社のご祈祷
赤八幡社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

赤八幡社のお守り・お札
赤八幡社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、武運長久や勝運向上のお守りは、スポーツ選手や受験生に人気があります。

赤八幡社へのアクセス
赤八幡社へのアクセスは、公共交通機関でも、車でも便利です。

公共交通機関でのアクセス
電車: JR日豊本線「津久見駅」から徒歩約7分です。
バス: 津久見市内各地から、津久見駅行きのバスが出ています。津久見駅から徒歩でアクセスできます。
車でのアクセス
東九州自動車道: 東九州自動車道「津久見IC」から約5分です。
駐車場: 赤八幡社には、無料駐車場が完備されています。
赤八幡社周辺の観光スポット
赤八幡社周辺には、津久見港やつくみイルカ島など、海に関連した観光スポットがあります。

津久見港
津久見港は、大分県東部にある港湾都市です。古くから漁業が盛んで、マグロやブリなどの水揚げが盛んです。また、津久見港は、フェリーの発着地でもあり、四国や九州各地へのアクセスも便利です。港周辺には、海鮮料理店や土産物店が立ち並び、観光客で賑わっています。

つくみイルカ島
つくみイルカ島は、津久見市にあるイルカと触れ合える体験型施設です。イルカショーや餌やり体験など、様々なプログラムが用意されています。子供から大人まで楽しめるスポットです。

その他の観光スポット
赤八幡社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

網代島海水浴場: 美しい海と白い砂浜が広がる海水浴場です。夏には、海水浴客で賑わいます。
津久見市立つくみん公園: 子供たちが楽しめる遊具や、芝生広場がある公園です。
日代宮: 応神天皇を祀る神社で、津久見市の総鎮守とされています。
赤八幡社周辺のグルメ
赤八幡社周辺には、津久見名物のひゅうが丼や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

ひゅうが丼
ひゅうが丼は、津久見市を代表する郷土料理です。マグロやブリなどの魚介類を漬けにしたものを、ご飯の上にのせた丼ぶりです。新鮮な魚介類の旨みが、口の中に広がります。津久見市内には、ひゅうが丼を提供するお店が多数ありますので、食べ比べもおすすめです。

新鮮な魚介類
赤八幡社周辺は、海に面しているため、新鮮な魚介類が豊富に水揚げされます。刺身や寿司、焼き魚、煮魚など、様々な料理で楽しめます。地元の漁師が営むお店では、獲れたての魚介類を味わうことができます。旬の魚介類を味わえるのも、この地域の魅力の一つです。

その他のグルメ
赤八幡社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。津久見市内にも、豊後牛を提供するレストランがいくつかあります。
関あじ・関さば: 大分県佐伯市蒲江町で獲れる高級魚です。身が引き締まっており、脂がのっていて、非常に美味しいです。津久見市内でも、関あじ・関さばを提供するお店があります。
やせうま: 大分県の郷土料理で、平たい麺をゆでて、きな粉や砂糖をかけて食べるものです。素朴な味わいで、子供から大人まで人気があります。
津久見市内には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

赤八幡社周辺の宿泊施設
赤八幡社周辺には、津久見市内のホテルや旅館、民宿など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

ビジネスホテル
津久見市内には、リーズナブルな価格で宿泊できるビジネスホテルがいくつかあります。出張や観光など、様々なシーンで利用できます。シンプルな設備ですが、清潔で快適に過ごすことができます。

旅館
津久見市内には、海を望む温泉旅館や、アットホームな雰囲気の旅館など、様々な旅館があります。温泉や料理など、ゆっくりとくつろぎたい方におすすめです。

民宿
津久見市内には、アットホームな雰囲気の民宿がいくつかあります。地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。新鮮な魚介類を使った料理が楽しめる民宿もあります。

その他の宿泊施設
赤八幡社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

ゲストハウス: バックパッカーや一人旅の方におすすめです。
キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
津久見市内の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

赤八幡社を訪れる際の注意点
赤八幡社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
赤八幡社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
赤八幡社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
赤八幡社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
赤八幡社は、海に面した場所にありますが、夏は蚊が多いので、虫除けスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。また、冬は、風が強いことがありますので、暖かい服装で訪れるようにしましょう。

赤八幡社に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか？
A. 毎年7月20日に行われます。