富来八坂社(富来神社) - 大分県の神社まとめ

富来八坂社(富来神社)の歴史
富来八坂社（とみくはちまんしゃ）、または富来神社（とみくじんじゃ）は、大分県国東市国見町に鎮座する神社です。その歴史は古く、社伝によれば、景行天皇の御代に創建されたと伝えられています。

創建と神武天皇東征伝説
富来神社の創建については諸説ありますが、最も有力な説は、初代天皇である神武天皇が東征の際に、この地に立ち寄り、地元の豪族である宇佐津彦（うさつひこ）・宇佐津姫（うさつひめ）の協力を得て、戦勝を祈願したというものです。この時、神武天皇は、武甕槌神（たけみかづちのかみ）を祀る祠を建てたとされ、これが富来神社の起源となったと伝えられています。

社殿の建立と神仏習合の歴史
その後、奈良時代の神亀2年（725年）に、宇佐八幡宮の別宮として社殿が建立されました。平安時代には、神仏習合の思想が広まり、富来神社もまた、神宮寺と一体となり、修験道の霊場として栄えました。

江戸時代から現代への変遷
江戸時代に入ると、富来神社は、杵築藩主能見松平家の祈願所となり、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、富来神社は、神宮寺と分離され、現在の富来神社となりました。

富来八坂社(富来神社)のご祭神とご利益
富来神社の主祭神は、素戔嗚尊（すさのおのみこと）です。素戔嗚尊は、日本神話に登場する神様で、ヤマタノオロチ退治や八岐大蛇退治など、数々の武勇伝で知られています。富来神社では、厄除け、病気平癒、海上安全、五穀豊穣など、様々なご利益があるとされています。

素戔嗚尊の御神徳
素戔嗚尊は、荒ぶる神としての一面を持ちますが、同時に、強い力を持つ神として、人々から畏敬の念を集めています。疫病や災難から人々を守るとされ、厄除けや病気平癒の祈願に訪れる人が多いです。また、五穀豊穣の神としても信仰されており、農作物の豊作を祈願する人々も訪れます。

その他の祭神
富来神社には、素戔嗚尊の他に、以下の神々も祀られています。

櫛稲田姫命（くしいなだひめのみこと）: 素戔嗚尊の妻であり、夫婦円満や縁結びの神として信仰されています。
八柱御子神（やはしらのみこがみ）: 素戔嗚尊と櫛稲田姫命の間に生まれた八柱の神々で、子孫繁栄や安産祈願の神として信仰されています。
これらの神々も、それぞれに様々なご利益があるとされ、富来神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

富来八坂社(富来神社)の境内
富来神社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、富来神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代中期に再建されたもので、三間社流造の建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。拝殿の天井には、龍や鳳凰などの彫刻が施されており、見事なものです。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、富来神社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、富来神社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木であるクスノキは、樹齢千年以上と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

富来八坂社(富来神社)の年間行事
富来神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭（1月1日）
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭（2月3日）
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。富来神社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。鬼のお面をかぶった人が登場し、子供たちが「鬼は外、福は内！」と声を上げながら豆をまきます。豆まきの後には、福豆やお菓子が配られ、子供たちは大喜びです。

祈年祭（2月17日）
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭（10月14日、15日）
例祭は、富来神社の最も重要な祭りであり、2日間かけて盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭（11月23日）
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭（12月31日）
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

富来八坂社(富来神社)の祭典と催し
富来神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

祇園祭（7月）
祇園祭は、疫病退散を祈願する祭りです。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

夏越の大祓（6月30日）
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われます。

七五三詣（11月15日）
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
富来神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

富来八坂社(富来神社)のご参拝・ご祈祷
富来神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

参拝時間
富来神社の参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、祭典や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

参拝方法
富来神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐる: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。鳥居をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
3. お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
4. 鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。鈴を鳴らして、神様をお迎えしましょう。
5. 二礼二拍手一礼する: 二礼二拍手一礼は、一般的な神社の参拝方法です。深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
6. お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。

ご祈祷
妻垣神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。祈祷内容は、個人の願い事に合わせて、神職が心を込めて祈祷を行います。

お守り・お札
妻垣神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、安産祈願のお守りは、妊婦さんやその家族に人気があり、無事の出産を願う人々が多く求めます。

社殿の建立と神仏習合の歴史
その後、奈良時代の神亀2年（725年）に、宇佐八幡宮の別宮として社殿が建立されました。平安時代には、神仏習合の思想が広まり、富来神社もまた、神宮寺と一体となり、修験道の霊場として栄えました。この時代の神仏習合の名残は、現在も境内の随所に見ることができます。

その他の祭神
富来神社には、素戔嗚尊の他に、以下の神々も祀られています。

祈年祭（2月17日）
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

新嘗祭（11月23日）
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭（12月31日）
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

祇園祭（7月）
祇園祭は、疫病退散を祈願する祭りです。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

夏越の大祓（6月30日）

夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形（ひとがた）流しが行われます。茅の輪をくぐることで、心身を清め、新たな気持ちで後半の年を迎えることができます。

七五三詣（11月15日）
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。富来神社では、七五三の時期には、多くの家族連れが訪れ、賑わいます。

参拝方法
富来神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐる: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。鳥居をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。鈴を鳴らして、神様をお迎えしましょう。
二礼二拍手一礼する: 二礼二拍手一礼は、一般的な神社の参拝方法です。深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。
ご祈祷
富来神社では、様々なご祈祷を受け付けています。厄除け、病気平癒、海上安全、五穀豊穣、家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。祈祷内容は、個人の願い事に合わせて、神職が心を込めて祈祷を行います。

お守り・お札
富来神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。特に、厄除けのお守りは、災難から身を守りたいと願う人々に人気があります。

富来八坂社(富来神社)へのアクセス
富来神社へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分空港道路: 大分空港道路「杵築IC」から約20分です。
駐車場: 富来神社には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR日豊本線「杵築駅」からバスで約30分、「富来」バス停で下車、徒歩約15分です。

富来八坂社(富来神社)周辺の観光スポット
富来神社周辺には、国東半島や杵築城下町など、様々な観光スポットがあります。

国東半島
国東半島は、リアス式海岸の美しい景色や、磨崖仏などの歴史的な文化財が多く残る地域です。富来神社から車で約30分の場所には、国東半島を代表する観光スポットである両子寺があります。両子寺は、断崖絶壁に建つ寺院で、その景観は圧巻です。

杵築城下町
杵築城下町は、江戸時代の城下町の面影を残す町並みです。武家屋敷や商家などが立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。富来神社から車で約20分です。

その他の観光スポット
富来神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

真木大堂: 国東半島にある磨崖仏で、国の重要文化財に指定されています。
富貴寺: 国東半島にある寺院で、国宝の阿弥陀堂が有名です。
大分農業文化公園: 広大な敷地の中に、花畑や果樹園、動物ふれあい広場などがあります。
富来八坂社(富来神社)周辺のグルメ
富来神社周辺には、国東名物のタコ料理や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

タコ料理
国東半島は、タコの産地として知られています。新鮮なタコは、刺身や唐揚げ、煮物など、様々な料理で楽しめます。富来神社周辺には、タコ料理を提供するお店がいくつかあります。

新鮮な魚介類
富来神社周辺は、海に面しているため、新鮮な魚介類が豊富に水揚げされます。刺身や寿司、焼き魚など、様々な料理で楽しめます。

その他のグルメ
富来神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。
だんご汁: 大分県の郷土料理で、小麦粉で作った平たい団子と、野菜を味噌仕立ての汁で煮込んだ料理です。素朴な味わいで、体が温まります。
やせうま: 大分県の郷土料理で、平たい麺をゆでて、きな粉や砂糖をかけて食べるものです。素朴な味わいで、子供から大人まで人気があります。
国東市や杵築市には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

富来八坂社(富来神社)周辺の宿泊施設
富来神社周辺には、旅館やホテル、民宿など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
国東市には、温泉旅館がいくつかあります。美しい自然の中で、温泉と美味しい料理を堪能することができます。

ホテル
杵築市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。出張や観光など、様々なシーンで利用できます。

民宿
国東市や杵築市には、アットホームな雰囲気の民宿がいくつかあります。地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。

その他の宿泊施設
富来神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
コテージ: 家族やグループで、プライベートな空間で過ごしたい方におすすめです。
富来神社周辺の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

富来八坂社(富来神社)を訪れる際の注意点
富来神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
富来神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
富来神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
富来神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
富来神社は、自然豊かな場所にありますが、夏は蚊が多いので、虫除けスプレーなどを用意しておくと良いでしょう。また、冬は、路面が凍結することがありますので、注意してください。

富来八坂社(富来神社)に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか？
A. 毎年10月14日、15日に行われます。