宮処野神社(みやこのじんじゃ)

宮処野神社の歴史
宮処野神社(みやこのじんじゃ)は、大分県竹田市久住町大字仏原に鎮座する神社です。その歴史は古く、社伝によれば、景行天皇の御代に創建されたと伝えられています。

景行天皇と創建の伝説
宮処野神社の創建については諸説ありますが、最も有力な説は、景行天皇が九州を平定する際に、この地に行宮(仮の宮殿)を設け、戦勝を祈願したというものです。この時、景行天皇は、自らと皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る祠を建てたとされ、これが宮処野神社の起源となったと伝えられています。

平安時代から近世にかけての変遷
その後、平安時代には、嵯峨天皇が社殿を再建し、社名を「嵯峨宮」と改称しました。鎌倉時代には、源頼朝が社殿を修復し、江戸時代には、岡藩中川家の祈願所となり、社殿の修復や神領の寄進など、様々な支援を受けました。

明治時代以降の変遷
明治時代に入ると、神仏分離令により、宮処野神社は、仏教色の強い神宮寺と分離されました。その後も、地域の人々の信仰を集め続け、現在に至ります。

宮処野神社のご祭神とご利益
宮処野神社の祭神は、景行天皇、嵯峨天皇、日本武尊をはじめとする14柱の神々です。これらの神々は、それぞれに様々なご利益があるとされ、宮処野神社は、多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、親しまれています。

景行天皇の御神徳
景行天皇は、第12代天皇であり、九州を平定した武勇に優れた天皇として知られています。宮処野神社では、景行天皇の御神徳により、国家安泰、武運長久、交通安全などのご利益があるとされています。

嵯峨天皇の御神徳
嵯峨天皇は、第52代天皇であり、学問や文化に造詣が深かった天皇として知られています。宮処野神社では、嵯峨天皇の御神徳により、学業成就、合格祈願などのご利益があるとされています。

日本武尊の御神徳
日本武尊は、日本神話に登場する英雄であり、数々の武勇伝で知られています。宮処野神社では、日本武尊の御神徳により、厄除け、病気平癒などのご利益があるとされています。

宮処野神社の境内
宮処野神社の境内は、緑豊かな森に囲まれており、静かで厳かな雰囲気が漂っています。本殿、拝殿、神楽殿、社務所など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本殿
本殿は、宮処野神社の最も重要な建物であり、ご祭神が祀られている場所です。現在の本殿は、江戸時代後期に再建されたもので、三間社流造の建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

拝殿
拝殿は、参拝者がお参りをする場所です。本殿の前に位置し、広々とした空間が広がっています。参拝者はここで、二礼二拍手一礼の作法でお参りします。

神楽殿
神楽殿は、神楽が奉納される場所です。神楽とは、神様を祀るために行われる舞踊であり、宮処野神社では、例祭の際に、神楽が奉納されます。神楽殿は、神楽の舞台となるだけでなく、地域の人々の集いの場としても利用されています。

社務所
社務所は、お守りやお札を授与したり、ご祈祷の受付を行ったりする場所です。また、宮処野神社の歴史やご祭神について、詳しく知りたい場合は、社務所の職員に尋ねることもできます。

その他
境内には、他にも、手水舎、絵馬掛け、ご神木などがあります。特に、ご神木である杉の木は、樹齢500年以上と伝えられており、神聖な雰囲気を醸し出しています。また、境内には、樹齢数百年のイチョウの木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

宮処野神社の年間行事
宮処野神社では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

歳旦祭(1月1日)
歳旦祭は、新年を祝い、一年の平安を祈願する祭りです。元旦の朝、神職が祝詞を奏上し、参拝者は、新しい年への願いを込めて、お参りします。

節分祭(2月3日)
節分祭は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる祭りです。宮処野神社では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

祈年祭(2月17日)
祈年祭は、豊作を祈願する祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

例祭(10月15日、16日)
例祭は、宮処野神社の最も重要な祭りであり、「神保会(じんぼえ)」と呼ばれ、2日間かけて盛大に開催されます。神輿の渡御や、夜店、花火大会など、様々な催しが行われます。

新嘗祭(11月23日)
新嘗祭は、その年に収穫された新穀を神々に捧げ、感謝の気持ちを伝える祭りです。神職が祝詞を奏上し、五穀豊穣を祈ります。

除夜祭(12月31日)
除夜祭は、一年を締めくくり、新しい年を迎える祭りです。神職が祝詞を奏上し、新しい年への願いを込めて、お参りします。

宮処野神社の祭典と催し
宮処野神社では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

どんど焼き(1月15日)
どんど焼きは、正月に飾った門松やしめ縄などを燃やし、その火で焼いた餅を食べることで、無病息災を祈願する行事です。

夏越の大祓(6月30日)
夏越の大祓は、半年間の罪穢れを祓い清める神事です。茅の輪くぐりや人形(ひとがた)流しが行われます。

七五三詣(11月15日)
七五三詣は、子供の成長を祝い、今後の健康と幸福を祈願する行事です。3歳、5歳、7歳の子供が晴れ着を着て、神社にお参りします。

その他の催し
宮処野神社では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜まつり、秋には、紅葉まつりなどが開催され、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

宮処野神社のご参拝・ご祈祷
宮処野神社は、誰でも自由にお参りすることができます。ただし、参拝する際には、いくつかの注意点があります。

宮処野神社の参拝時間
宮処野神社の参拝時間は、特に決まっていません。

宮処野神社の参拝方法
宮処野神社の参拝方法は、以下の通りです。

鳥居をくぐる: 鳥居は、神域と俗界を分ける門です。鳥居をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、神様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
鈴を鳴らす: 鈴は、神様を呼ぶためのものです。鈴を鳴らして、神様をお迎えしましょう。
二礼二拍手一礼する: 二礼二拍手一礼は、一般的な神社の参拝方法です。深く二礼し、二回手を打ち、最後に一礼します。
お祈りをする: 心の中で、日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、願い事をしたりしましょう。
宮処野神社のご祈祷
宮処野神社では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、交通安全、商売繁盛、安産祈願、厄除け、病気平癒、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に社務所に連絡し、予約をする必要があります。

宮処野神社のお守り・お礼
宮処野神社では、様々なお守りやお札を授与しています。お守りは、身に着けることで、ご利益があるとされています。お札は、家に祀ることで、家内安全や商売繁盛などを祈願することができます。

特に人気が高いのは、交通安全や厄除けのお守りです。交通安全のお守りは、車やバイクに乗る機会が多い方や、旅行に行く際などに身に着けると良いとされています。厄除けのお守りは、災難や不幸から身を守りたいと願う人々に人気です。

また、宮処野神社では、オリジナルの「神保会守り」も授与しています。神保会は、宮処野神社の例祭の名称であり、このお守りは、例祭の際に奉納される神楽の衣装をモチーフにしたものです。

宮処野神社の神前挙式
宮処野神社では、神前挙式は行っておりません。

宮処野神社へのアクセス
宮処野神社へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分自動車道「九重IC」から約40分です。
駐車場: 宮処野神社には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR豊肥本線「豊後竹田駅」からタクシーで約30分です。

宮処野神社周辺の観光スポット
宮処野神社周辺には、久住高原や阿蘇くじゅう国立公園など、雄大な自然を楽しめる観光スポットがあります。

久住高原
久住高原は、標高約1,000メートルに位置する広大な高原です。雄大な自然が広がり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。春には、新緑、夏には、涼しい気候と緑豊かな草原、秋には、紅葉、冬には、雪景色と、一年を通して様々な表情を見せてくれます。

阿蘇くじゅう国立公園
阿蘇くじゅう国立公園は、九州を代表する国立公園です。阿蘇山や九重連山など、雄大な山々が広がり、登山やハイキング、キャンプなど、様々なアウトドア活動を楽しむことができます。

その他の観光スポット
宮処野神社周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

くじゅう花公園: 九重連山を背景に、四季折々の花が咲き誇る公園です。
タデ原湿原: 日本最大級の湿原で、貴重な植物や野鳥を観察することができます。
ガンジー牧場: 牛乳やアイスクリーム、チーズなどの乳製品を製造・販売している牧場です。
宮処野神社周辺のグルメ
宮処野神社周辺には、久住高原の新鮮な野菜や乳製品を使った料理や、豊後牛など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

久住高原野菜
久住高原は、昼夜の寒暖差が大きいため、野菜の栽培に適した環境です。高原野菜は、甘みが強く、みずみずしいのが特徴です。地元のレストランでは、新鮮な高原野菜を使ったサラダやパスタ、ピザなどを味わうことができます。

乳製品
久住高原には、多くの牧場があり、新鮮な牛乳やアイスクリーム、チーズなどが製造されています。ガンジー牧場では、濃厚な味わいのソフトクリームが人気です。

豊後牛
豊後牛は、大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。久住高原には、豊後牛を提供するレストランがいくつかあります。

その他のグルメ
宮処野神社周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

地鶏料理: 大分県は、地鶏の生産も盛んです。炭火焼きや鍋料理などで楽しめます。
蕎麦: 久住高原産のそば粉を使った蕎麦もおすすめです。
郷土料理: だんご汁や鶏めしなど、大分県の郷土料理も楽しめます。
久住高原には、レストランやカフェ、道の駅など、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

宮処野神社周辺の宿泊施設
宮処野神社周辺には、久住高原のホテルやペンション、コテージなど、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

ホテル
久住高原には、リゾートホテルやビジネスホテルなど、様々なホテルがあります。温泉やプール、レストランなどの施設が充実しているホテルもあります。

ペンション
久住高原には、アットホームな雰囲気のペンションがいくつかあります。家族連れやグループ旅行におすすめです。

コテージ
久住高原には、コテージ村がいくつかあります。自炊ができるので、長期滞在やグループ旅行におすすめです。

その他の宿泊施設
宮処野神社周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
バンガロー: テント泊よりも快適に過ごしたい方におすすめです。
久住高原の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

宮処野神社を訪れる際の注意点
宮処野神社を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
宮処野神社は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、久住高原は、標高が高いため、夏でも涼しいことがあります。羽織るものを持っていくと良いでしょう。

参拝マナー
宮処野神社では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
宮処野神社では、写真撮影が可能です。ただし、本殿内での撮影は禁止されています。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
宮処野神社は、山間部に位置するため、携帯電話の電波が届きにくい場所があります。事前に地図やナビゲーションシステムなどを確認しておくと良いでしょう。

宮処野神社に関するQ&A
Q. 例祭はいつ行われますか?
A. 毎年10月15日、16日に行われます。

Q. ご祈祷は予約が必要ですか?
A. はい、事前にご予約ください。

Q. 駐車場はありますか?
A. はい、無料駐車場がございます。

Q. 宮処野神社周辺でおすすめの観光スポットはありますか?
A. 久住高原、阿蘇くじゅう国立公園、くじゅう花公園などがおすすめです。

Q. 宮処野神社周辺でおすすめのグルメはありますか?
A. 久住高原野菜、乳製品、豊後牛などがおすすめです。

宮処野神社まとめ
宮処野神社は、長い歴史を持つ由緒ある神社であり、竹田市を代表する観光スポットの一つです。美しい自然に囲まれた境内は、訪れる人々に癒しを与えてくれます。竹田市を訪れる際は、ぜひ宮処野神社にお立ち寄りください。

宮処野神社は、以下のような方におすすめです。

歴史や文化に興味がある方
日本の伝統的な神社仏閣を訪れたい方
美しい自然の中で、心を癒やしたい方
美味しいグルメを楽しみたい方
竹田市を満喫したい方
宮処野神社は、きっとあなたにとって、忘れられない思い出となる場所となるでしょう。

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