丸小野寺（まるおのじ） - 大分県の神社まとめ

丸小野寺の歴史
丸小野寺（まるおのじ）は、大分県国東市武蔵町丸小野にある寺院です。その歴史は古く、奈良時代の養老年間（717年-724年）に仁聞菩薩（にんもんぼさつ）によって開かれたと伝えられています。

仁聞菩薩と開基の伝説
丸小野寺の開基には、仁聞菩薩にまつわる伝説が残されています。仁聞菩薩は、奈良時代に活躍した僧侶で、宇佐八幡宮の神官でもありました。彼は、仏教の教えを広めるために、各地を巡り、修行を行ったとされています。丸小野寺は、仁聞菩薩が修行の末に開いた寺院の一つであり、彼の教えを受け継ぐ場所として、地域の人々から深く信仰されてきました。

六郷満山文化の中心地としての発展
平安時代末期から鎌倉時代にかけて、国東半島では、六郷満山（ろくごうまんざん）と呼ばれる仏教文化が栄えました。六郷満山とは、国東半島に点在する寺院群の総称であり、その中心地の一つが丸小野寺でした。丸小野寺は、多くの僧侶が集まり、修行を行う場として、また、仏教文化を広める拠点として、重要な役割を果たしました。

江戸時代から現代への変遷
江戸時代に入ると、丸小野寺は、杵築藩主能見松平家の祈願所となり、寺領の寄進など、様々な支援を受けました。明治時代に入ると、神仏分離令により、丸小野寺は、神社と分離され、現在に至ります。

丸小野寺のご本尊とご利益
丸小野寺のご本尊は、不動明王です。不動明王は、密教における五大明王の一尊であり、煩悩を焼き尽くし、人々を悟りに導くとされています。丸小野寺では、家内安全、無病息災、厄除け、商売繁盛など、様々なご利益があるとされています。

不動明王の御利益
不動明王は、その憤怒の形相から、悪を断ち切り、善を導く力を持つとされています。煩悩を焼き尽くし、人々を悟りに導くことから、厄除けや病気平癒、心の安定を祈願する人々が訪れます。また、不動明王は、商売繁盛の神としても信仰されており、商売の成功や繁栄を祈願する人々も訪れます。

その他の仏像
丸小野寺には、不動明王の他に、薬師如来や阿弥陀如来など、多くの仏像が安置されています。これらの仏像も、それぞれに様々なご利益があるとされ、丸小野寺は、多くの人々の信仰を集めています。

丸小野寺の境内
丸小野寺の境内は、山々に囲まれた静かな場所にあり、自然豊かな環境に包まれています。本堂、仁王門、三重塔、鐘楼など、様々な建物が点在しており、それぞれに歴史と風格を感じさせます。

本堂
本堂は、丸小野寺の中心となる建物で、不動明王が安置されています。現在の本堂は、江戸時代中期に再建されたもので、入母屋造りの建築様式を伝えています。重厚な茅葺屋根と朱塗りの柱が特徴で、荘厳な美しさを放っています。

仁王門
仁王門は、本堂の前に位置する門で、左右に金剛力士像が安置されています。金剛力士像は、寺院を守る守護神であり、その迫力ある姿は、訪れる人々を圧倒します。

三重塔
三重塔は、仏舎利（釈迦の遺骨）を安置するために建てられた塔です。現在の三重塔は、江戸時代後期に再建されたもので、高さ約15メートルあります。美しい姿は、丸小野寺のシンボルとなっています。

鐘楼
鐘楼は、梵鐘を吊るすための建物です。丸小野寺の鐘楼は、江戸時代初期に建てられたもので、鐘の音は、周囲の山々に響き渡り、人々の心を安らぎます。

その他
境内には、他にも、手水舎、庫裏、書院などがあります。また、境内には、樹齢数百年の杉の木や、四季折々の花が咲く庭園など、見どころがたくさんあります。

丸小野寺の年間行事
丸小野寺では、年間を通して様々な祭典や行事が行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、大切な交流の場であり、伝統文化を継承する場でもあります。

修正会（1月15日）
修正会は、新年にあたり、一年の幸福を祈願する法会です。子供たちが鬼の面を被り、松明を持って境内を練り歩く「鬼会」が行われます。

節分会（2月3日）
節分会は、豆まきをして、邪気を払い、福を招き入れる行事です。丸小野寺では、毎年、地元の子供たちが参加する豆まきが行われ、多くの人で賑わいます。

花祭り（4月8日）
花祭りは、お釈迦様の誕生を祝う祭りです。境内に花御堂が設けられ、甘茶が振る舞われます。

観音祭（7月17日）
観音祭は、観音菩薩の縁日です。観音菩薩への感謝と祈りを捧げる法要が行われます。

除夜の鐘（12月31日）
除夜の鐘は、一年を締めくくり、新しい年を迎える行事です。参拝者は、鐘を撞き、新しい年への願いを込めて、お参りします。

丸小野寺の祭典と催し
丸小野寺では、年間行事以外にも、様々な祭典や催しが行われています。これらの行事は、地域の人々にとって、楽しみであり、交流の場でもあります。

写経会（毎月第2日曜日）
写経会は、写経を通して心を落ち着かせ、リラックスできる会です。初心者でも参加できます。

座禅会（毎月第4日曜日）
座禅会は、坐禅を体験できる会です。初心者でも参加できます。

その他の催し
丸小野寺では、上記以外にも、様々な催しが行われています。例えば、春には、桜のライトアップ、秋には、紅葉のライトアップなどが行われ、多くの人々が訪れます。また、境内では、定期的に、コンサートや展示会なども開催されており、地域文化の発展に貢献しています。

丸小野寺のご参拝・ご祈祷
丸小野寺は、誰でも自由にお参りすることができます。参拝時間は、午前9時から午後5時までです。ただし、法要や行事がある場合は、時間が変更になることがありますので、事前に確認することをおすすめします。

参拝方法
丸小野寺への参拝方法は、以下の通りです。

山門をくぐる: 山門は、寺院の入口です。山門をくぐる際は、一礼しましょう。
手水舎で清める: 手水舎は、手や口を清める場所です。柄杓を使って、左手、右手、口の順に清めます。
お賽銭を入れる: お賽銭は、仏様への感謝の気持ちを表すものです。金額は、いくらでも構いません。
合掌する: 本堂の前で、合掌し、お祈りしましょう。
ご祈祷
丸小野寺では、様々なご祈祷を受け付けています。家内安全、無病息災、厄除け、商売繁盛、合格祈願など、ご希望に応じて、ご祈祷を受けることができます。ご祈祷を希望する場合は、事前に寺務所に連絡し、予約をする必要があります。

丸小野寺へのアクセス
丸小野寺へのアクセスは、車でのアクセスが便利です。

車でのアクセス
大分空港道路: 大分空港道路「杵築IC」から約30分です。
駐車場: 丸小野寺には、無料駐車場が完備されています。
公共交通機関を利用する場合は、JR日豊本線「杵築駅」からバスで約40分、「丸小野」バス停で下車、徒歩約15分です。

丸小野寺周辺の観光スポット
丸小野寺周辺には、国東半島や杵築城下町など、様々な観光スポットがあります。

国東半島
国東半島は、リアス式海岸の美しい景色や、磨崖仏などの歴史的な文化財が多く残る地域です。丸小野寺から車で約30分の場所には、国東半島を代表する観光スポットである両子寺があります。両子寺は、断崖絶壁に建つ寺院で、その景観は圧巻です。

杵築城下町
杵築城下町は、江戸時代の城下町の面影を残す町並みです。武家屋敷や商家などが立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。丸小野寺から車で約40分です。

その他の観光スポット
丸小野寺周辺には、上記以外にも、様々な観光スポットがあります。

真木大堂: 国東半島にある磨崖仏で、国の重要文化財に指定されています。

富貴寺: 国東半島にある寺院で、国宝の阿弥陀堂が有名です。
大分農業文化公園: 広大な敷地の中に、花畑や果樹園、動物ふれあい広場などがあります。
丸小野寺周辺のグルメ
丸小野寺周辺には、国東名物のタコ料理や、新鮮な魚介類など、美味しいグルメが楽しめるお店がたくさんあります。

タコ料理
国東半島は、タコの産地として知られています。新鮮なタコは、刺身や唐揚げ、煮物など、様々な料理で楽しめます。丸小野寺周辺には、タコ料理を提供するお店がいくつかあります。

新鮮な魚介類
丸小野寺周辺は、海に面しているため、新鮮な魚介類が豊富に水揚げされます。刺身や寿司、焼き魚、煮魚など、様々な料理で楽しめます。地元の漁師が営むお店では、獲れたての魚介類を味わうことができます。

その他のグルメ
丸小野寺周辺には、上記以外にも、様々なグルメが楽しめます。

豊後牛: 大分県産のブランド牛で、柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。ステーキや焼肉などで楽しめます。
だんご汁: 大分県の郷土料理で、小麦粉で作った平たい団子と、野菜を味噌仕立ての汁で煮込んだ料理です。素朴な味わいで、体が温まります。
やせうま: 大分県の郷土料理で、平たい麺をゆでて、きな粉や砂糖をかけて食べるものです。素朴な味わいで、子供から大人まで人気があります。
国東市や杵築市には、レストランや居酒屋、カフェなど、様々な飲食店があります。地元の食材を使った料理や、郷土料理など、ぜひ色々なお店を巡ってみてください。

丸小野寺周辺の宿泊施設
丸小野寺周辺には、旅館やホテル、民宿など、様々な宿泊施設があります。予算や目的に合わせて、選ぶことができます。

旅館
国東市には、温泉旅館がいくつかあります。美しい自然の中で、温泉と美味しい料理を堪能することができます。

ホテル
杵築市内には、ビジネスホテルやシティホテルなど、様々なホテルがあります。出張や観光など、様々なシーンで利用できます。

民宿
国東市や杵築市には、アットホームな雰囲気の民宿がいくつかあります。地元の人との交流を楽しみたい方におすすめです。新鮮な魚介類を使った料理が楽しめる民宿もあります。

その他の宿泊施設
丸小野寺周辺には、上記以外にも、様々な宿泊施設があります。

キャンプ場: 自然の中で、アウトドアを楽しみたい方におすすめです。
コテージ: 家族やグループで、プライベートな空間で過ごしたい方におすすめです。
丸小野寺周辺の宿泊施設は、インターネットや旅行代理店などで予約することができます。

丸小野寺を訪れる際の注意点
丸小野寺を訪れる際には、以下の点に注意してください。

服装
丸小野寺は、神聖な場所ですので、露出の多い服装や、派手な服装は避けましょう。また、境内を歩く際には、歩きやすい靴を履くようにしましょう。

参拝マナー
丸小野寺では、静かに参拝するように心がけましょう。また、境内での飲食や喫煙は禁止されています。

写真撮影
丸小野寺では、写真撮影が可能です。ただし、本堂内での撮影は禁止されている場合がありますので、事前に確認しましょう。また、他の参拝者の迷惑にならないように、注意しましょう。

その他
丸小野寺は、山間部に位置するため、夏は涼しく、冬は寒さが厳しいです。服装には注意し、防寒対策をしっかりとしておきましょう。また、山道は滑りやすい場所もありますので、足元には十分注意してください。

丸小野寺に関するQ&A
Q. 修正会はいつ行われますか？
A. 毎年1月15日に行われます。